ローコード/ノーコード導入の落とし穴と、選定でつまずかないための心得 コラム#75

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1. 開発者の天敵?それとも頼れる味方?

最近、「ローコード」や「ノーコード」ってよく聞きますよね。プログラミングの知識がほぼなくてもアプリが作れるなんて、夢のような話。でも、開発者として向き合ってきた私からすると、「ちょっと待って!」と思う場面も少なくありません。確かにスピード感は魅力的。でも、すべての現場にフィットするわけじゃないんです。

2. ツール選定、そこ間違えると全部崩れる

正しく選ぶ、選定が重要なポイントだと思います。ここを雑にやると、数ヶ月後に「思ってたのと違う…」となってしまいます。たとえば、ノーコードツールだと自由度が低すぎて、業務に合った細かい調整ができないことが多い。逆にローコードツールなら開発の幅は広がるけど、それなりにコードを書くスキルも必要になります。つまり、「誰が」「何を」「どのくらいの規模で」作るのかをしっかり整理しないと、後から泣きを見るんです。

3. 思ったよりコストがかかる問題

「ローコードならコスト削減できる!」ってよく言われますが、それ、ほんとに合ってますか?ツールの利用料が意外と高かったり、カスタマイズに追加費用がかかったり、トータルで見ると意外と高くつくケースもあります。しかも、ツールによってはベンダーロックインが強くて、「やっぱり別の環境にしたい」と思っても抜け出せないパターンも…。

4. 課題の本質は、業務の見直し

ツールを入れるだけでは、実は何も変わらないことも多いんです。というのも、そもそもの業務フローが整理されてないと、いくら便利なツールを使っても「非効率なまま高速で回るだけ」になってしまう。これは本当に良く聞くはなしです。だからこそ、「業務をちゃんと見直してから」「その業務にあったツールを選ぶ」って流れがとても大切です。

5. IT部門と現場の連携がカギ

ノーコード/ローコードの魅力の一つが、現場の人たちでも開発に関われること。でも、だからといってIT部門と切り離して進めると、保守性やセキュリティで問題が出る可能性が高いです。だからこそ、「IT部門と現場が協力して進める」体制が理想です。お互いの得意分野を活かしながら、いいとこ取りしていきたいですね。

選ぶ前に「考える」が一番大事
ローコード/ノーコードは、間違いなくこれからの開発スタイルを変えていく存在です。でも、ツール選定を焦ってしまうと、逆に手間やコストがかかってしまうリスクもあります。だからこそ、「現場に本当に合うか」「将来的にスケーラブルか」「保守や運用も考えられているか」をじっくり考えてから選ぶのがベストです。なんとなく流行ってるから、ではなく、戦略的に使いこなしていきましょう!

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