2024年は、IT業界にとってさらに加速する技術革新と新たなトレンドの年となりました。AIの進化、クラウドテクノロジーの成熟、そして日常生活を一変させる革新的なデバイスの登場など、さまざまなトピックが世界を賑わせています。それぞれの重要なポイントを掘り下げてみましょう。
1. AIはさらに高度な時代へ
AI技術の進化は、2024年も止まりませんでした。生成系AIは、特定分野の専門知識を高度化させた「特化型AI」の方向へシフト。医療、教育、金融など各産業で専門的な課題解決に役立つAIツールが注目されています。また、倫理的AIの取り組みが進み、AIがもたらす影響をポジティブな方向に導く議論が広がっています。
特に話題をさらったのは、生成系AIがプログラムコードを自動生成する新しいフレームワークやツール。これによりエンジニアの開発効率が大幅に向上し、プロジェクトのリードタイムが劇的に短縮されました。
2. クラウドのエッジ化
クラウドテクノロジーは新たなステージに突入しました。エッジコンピューティングがこれまで以上に注目され、IoTや自動運転分野ではリアルタイム処理が可能な環境が標準化されつつあります。AWSやAzureをはじめ、主要クラウドプロバイダーがエッジ対応のソリューションを続々と発表。ローカルでのデータ処理とクラウド全体でのデータ統合が一体化することで、従来の課題を解決する道が開かれました。
また、サステナビリティに配慮したグリーンクラウドの普及も加速。エネルギー効率が高いデータセンターの構築や、再生可能エネルギーを活用した運用が話題を呼びました。
3. メタバースの実用化が進展
昨年までは未来のコンセプトとされていたメタバースが、2024年に入って実用段階へ。教育やビジネスの現場で「バーチャルオフィス」や「遠隔学習空間」としての活用が拡大しています。
特に、製造業や建設業ではメタバース上でのシミュレーションが重要な役割を果たすようになりました。製品のデザインや建築設計を仮想空間でリアルに再現し、効率的なプロジェクト進行が可能になっています。
4. セキュリティの重要性がさらに高まる
サイバー攻撃の手口がますます巧妙化しており、ゼロトラストセキュリティの導入が業界全体で必須事項となっています。特に金融業界やヘルスケア分野では、データ保護を強化するための技術投資が増大しています。
また、個人のプライバシー保護に焦点を当てた新しい暗号化技術や認証方法が登場しました。生体認証や分散型ID(DID)の活用が進み、パスワードレス社会への移行が現実味を帯びてきています。
5. グリーンITとサステナビリティ
T業界全体での環境意識が高まり、グリーンITが大きなトピックに。データセンターの省エネ化やエレクトロニクス廃棄物のリサイクルが進み、各社がカーボンニュートラルを目指しています。さらに、環境保護をテーマにしたITプロジェクトも増え、技術が自然保護や災害予防の分野で活用される機会が拡大しています。
2024年のIT業界は、AIのさらなる進化とクラウドの発展が業界全体の動きを牽引する一年でした。また、セキュリティやサステナビリティの重要性がますます高まる中、技術者としての新しい挑戦も多い年だったと言えます。私たちエンジニアにとって、この進化に追随し、社会に貢献できる技術を提供することが、これからも大きな使命であると感じます。
本年のコラムは本日が最後となります。
2024年はIAJにとっても学びの多い年となりました。新たにAI開発事業にも参画しAIの可能性を強く感じるようになりました。また技術ブログ及びコラムを開始しより多くの情報をお届けする取り組みを開始しました。
2025年も引き続き皆さまと共に歩み、より良いサービスを提供できるよう邁進してまいります。どうぞ変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、年末の慌ただしい時期ではございますが、どうぞお体にお気をつけて、新しい年を迎えられますことをお祈り申し上げます。
それでは、良いお年をお迎えください!
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創業以来24年、専門知識が少ないジャンルでもお客様とお話ししながら伴走していくようなスタイルで、必要であればコード解析から行い、最新技術を取り入れながら、お客様のご要望(課題)を限りなく近い形で実現してまいりました。
おかげさまで、得意ジャンルはこれ、といった特化型な開発会社ではありませんが、 様々な業界のシステム開発を任せていただき、月間ユーザー200万人以上規模のポイント制度を用いたアプリ開発や1000万人規模のシステム開発をはじめ、多数のiOSやAndroidのアプリ開発や規模の大きなシステム開発などの実績を積んでまいりました。
私たちの強みは、実際に今後も時代に沿ってサービスも成長させていけるようなインフラ面も考慮した開発を行っている点で、実際にリプレイスを行いながら十数年にわたって運用しているサービスもございます。
他にも、元々は他社で構築したサービスのリプレイスについても実績はございますので、ぜひ一度、私たちに検討されているシステムについてご相談してみませんか?
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