フロントエンド3大フレームワーク比較!Angular・React・Vueの違いと選び方 コラム#56

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フロントエンド開発でよく名前が挙がるのが Angular、React、Vue の3つのフレームワーク(ライブラリ)です。それぞれに特徴があり、用途によって向き・不向きがあります。今回は、これらの違いや選び方について解説します。

1. 各フレームワークの基本的な特徴

Angular

開発元: Google
特徴: フルスタックのフレームワーク
主な用途: 大規模アプリケーション開発
学習コスト: 高め

Angularは、フルスタックのフレームワークで、データバインディング、DI(依存性注入)、ルーティング、状態管理 などの機能が標準で搭載されています。
TypeScriptを前提としているため、型安全な開発ができる一方で、学習コストは高めです。
エンタープライズ向けの大規模アプリ開発によく使われます。

React

開発元: Meta(旧Facebook)
特徴: コンポーネントベースのライブラリ
主な用途: 柔軟なフロントエンド開発
学習コスト: 中程度

Reactは、UI構築に特化した ライブラリ です。状態管理やルーティングなどの機能は持たず、必要に応じて Redux、React Router などのライブラリを追加します。
学習コストは中程度ですが、JSXの記法 に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
シンプルで柔軟な設計のため、スタートアップ企業や小~中規模のアプリに向いています。

Vue

開発元: Evan You(個人開発 → コミュニティ主導)
特徴: 直感的で軽量なフレームワーク
主な用途: 小~中規模のアプリ開発、シングルページアプリケーション(SPA)
学習コスト: 低め

Vueは、学習コストが低く、HTMLやCSSの延長で扱えるのが特徴です。
双方向データバインディング、組み込みの状態管理、ルーティング機能 などを標準で提供しており、手軽に使えます。
特に、個人開発やスタートアップ企業の開発 で人気があります。

2. どれを選ぶべき?用途別のおすすめ

用途おすすめ
大規模なエンタープライズ向け開発Angular
カスタマイズ性が高い開発React
素早く開発したいVue
型安全な開発を重視Angular
既存のプロジェクトに組み込みたいReact / Vue
学習コストを抑えたいVue

3. どのフレームワークが将来性がある?

現在、世界的な人気としては React > Vue > Angular の順になっています。ただし、どれも十分に採用されており、用途に応じて適切なものを選べば問題ありません。

React: 依然として人気が高く、Meta(旧Facebook)が支援。大手企業での採用が多い。
Vue: 直感的な開発体験が評価されており、日本国内の採用事例も増加。
Angular: Googleが支援しているが、学習コストが高いため、新規プロジェクトではやや採用が減少傾向。

結論

どれを選ぶかはプロジェクトの規模やチームのスキルによりますが、

大規模開発なら「Angular」
拡張性や柔軟性を重視するなら「React」
学習しやすく、手軽に使いたいなら「Vue」がオススメです。

技術は日々進化するので、まずは チュートリアルや小規模なプロジェクトで試してみる のが一番の近道です!

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