PWAで叶える“使いやすさ革命” 〜インストール不要がUXを変える〜 コラム#113

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1. アプリじゃないのにアプリみたい?

最近、「これってアプリだったっけ?」と思うようなWebサイト、増えてきていませんか?それ、もしかするとPWA(Progressive Web App)かもしれません。PWAは、Web技術をベースにしながら、ネイティブアプリのような操作性やオフライン機能を提供できる新しい形のアプリです。インストール不要なのにホーム画面に追加できたり、通知を送れたりと、ユーザーにとっては「アプリのように快適、でも気軽に使える」といういいとこ取りの存在なのです。

2. UXの壁、「インストール」の心理的ハードル

ネイティブアプリって、インストールまでのハードルが意外と高いですよね。App StoreやGoogle Playを開いて、検索して、ダウンロードして、許可をして…この一連の流れって、実はUXとしてはあまり好ましくありません。特に「ちょっと試してみたいだけ」なサービスに対しては、大きなストレスになります。
PWAはその点、Webにアクセスするだけで利用開始できるから、ユーザーは「気になったからすぐ使う」が実現できます。これって、ものすごく大事。UX改善の第一歩は、最初の一手間をなくすことから始まるんですよね。

3. オフラインでも使えるって本当?

「Webなのに電波がなくても動くの?」って思いますよね。実はPWAは、Service Workerという仕組みを使って、キャッシュを管理できます。つまり、あらかじめ読み込んでおいたデータをオフライン状態でも表示できるんです。これがすごく便利。地下鉄の中や飛行機での移動中、ふとアプリを開きたくなる時、PWAならその期待に応えてくれます。
もちろん、全部がオフライン対応というわけではありませんが、「最低限ここは使えるようにしておく」と設計すれば、ユーザーの離脱を防げるんですよね。

4. ホーム画面に追加、でもアプリじゃない自由

PWAは、ユーザーに「アプリのような安心感」を与えるのが得意です。ブラウザで開いてもらった後、「ホーム画面に追加しますか?」と提案されて、追加するとアイコンが並びます。そこから立ち上げると、ブラウザのアドレスバーが非表示になって、見た目もネイティブアプリそっくり。
ただし、中身はHTMLとCSSとJavaScript。つまりWebアプリなので、ストアの審査も不要だし、更新も即時反映。これ、開発側にとってもものすごく楽なんです。バグ修正や新機能のリリースも、リリース申請いらずで即日展開。UXだけじゃなく、運用面でも革命的ですよね。

5. PWA導入で見えたユーザーとの距離感の変化

ある企業が、従来はネイティブアプリで提供していたサービスをPWA化した結果、初回アクセス数が3倍、継続率も20%以上向上したという事例があります。なぜかというと、「手軽に試せて、気に入ったらホーム画面に置いてもらえる」という関係性が、ユーザーとの心理的距離をぐっと縮めてくれたからです。
UXって、見た目のデザインだけじゃないんですよね。どうやって出会ってもらうか、どうやって使い始めてもらうか、その導線全部がUXです。PWAは、そのスタート地点を柔らかくしてくれる素晴らしい選択肢だと思います。

PWAは、ユーザーとの最初の接点を変え、UXを底上げする技術です。「インストール不要」はただの機能ではなく、ユーザーの心理的なハードルを下げる大きな武器。もっと気軽に、もっと自然にサービスへ導く道筋として、これからのWeb開発には欠かせない存在になっていくと思います。

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私たちの強みは、実際に今後も時代に沿ってサービスも成長させていけるようなインフラ面も考慮した開発を行っている点で、実際にリプレイスを行いながら十数年にわたって運用しているサービスもございます。
 他にも、元々は他社で構築したサービスのリプレイスについても実績はございますので、ぜひ一度、私たちに検討されているシステムについてご相談してみませんか?

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